階段状に設えられた観客席は満員に近い状態でした.10時30分,その観客の待 つ中,司会のターキー出口さんの軽快な口調で大会が始まりました.最初に,こ のコンテストの実行委員長であり解説役でもある大須賀公一より開会宣言があ り,続いてサンダーバードのテーマ曲とともに,プラカードを持った 各チームが会場の両サイドより入場.次に,大須賀委員長よりこのコンテスト の趣旨の説明があり,そして,天野久徳主審よりルールの簡単な紹介がありま した.
→ 大会の選手入場の際などに上映した簡単なチーム紹介のスライド(PowerPoint)
午前中の第1ラウンドでは,競技は2チームずつ3回行なわれ,午後は13時30分 から同じような流れでオープニングの後,第2ラウンドの3回の競技が行なわれ ました.
競技が始まるまでは,壁の向うのコントロールルームで準備が行なわれている ため,観客には何をやっているのかちょっとわかりにくいでしょう.競技の前 に,各チームのアイデアやロボットを紹介するプレゼンテーションがあり,そ の後に,壁の向うからバードアイビュアが顔を出し,作戦会議が始まります. これまた観客からは少々わかりにくいのですが,チームにとってはスタート前 の緊迫の時です.
「レスキュー活動開始!」主審の宣言とともに,会場には勇ましいBGMが流れ, 両側のゲートからロボットが登場.観客の前の花道を走り抜け,現場に向かい ます.時々ロボットが停ってしまったり,あらぬ方向に動いてしまいますが, ロボットを操縦しているオペレータにとってはロボットに搭載した無線カメラ の映像が頼りなので,電波状態が悪かったり,視野の範囲外だったりすると状 況を把握することができないのです.なお,会場の両脇に3台づつ置かれたテ レビモニタでは,オペレータの見ているのと同じ映像を見ることができます.
救助活動の進行とともに,各段階で副審が緑色の旗を挙げ,主審が「現場(げ んじょう)到着」「救出完了」「搬送完了」と宣告していきます.ダミーをホ スピタルゾーンまで運び終り救助活動が全て終了すると,会場からは拍手が起 ります.