以降開催回を毎回更新
2021年12月3日文言修正
2021年7月22日文言修正
2017年12月1日追記
2013年7月22日改訂
2012年12月2日制定
レスキューロボットコンテスト2022 レスキュー工学大賞の選考手順
1.レスキュー工学大賞とは
レスキュー工学の観点から、コンセプト、技術力、組織力を総合的に判断して最もすぐれたチームに対して贈られる賞が、レスキュー工学大賞である。
2.評価項目
評価項目は、次の3項目とする。
- 「コンセプト」
レスコンのフィロソフィーに則り、提示されたレスコンのストーリーの中でチームが示すレスキューに対する考え方、およびそれを実現するロボットのアイデアを評価する。また、これらチームのコンセプトやアイデアが提出書類や競技でのプレゼンテーションで分かりやすく表現されているかを評価する。
- 「技術力」
チームコンセプトを実現するロボット製作の技術力、それらのロボットの実際の競技でのパフォーマンスを評価する。評価には、競技時の「リスタートの回数」、「各種フラグの回数」等を加味する。
- 「組織力」
ロボット製作を組織的・計画的に遂行するためのチームのマネジメント力、競技中のレスキュー活動におけるチームワーク、相手チームとの連携度など、チームとしての組織力を評価する。
3.レスキュー工学大賞候補チームの選出方法について
以下のそれぞれの審査機会で各チームに「コンセプト」、「技術力」、「組織力」に対してポイントを付与し、各チームのポイントに基づいてレスキュー工学大賞候補チームを選出する。
- 書類審査(主に「コンセプト」を評価)
実行委員会による書類審査で、「レスキューの考え方」、「ロボットのアイデア」、「実現性」の観点からポイント化する。
- 予選(主に「技術力」を評価)
チームから提出されたアピールシートにより「コンセプト」の具現化が明確に示されているかを評価した上で、レスキューロボットコンテスト実行委員会が開催する予選競技において「予選のポイント」、「各種フラグの回数」により、ポイント化する。
- ファーストステージ(「コンセプト」、「技術力」、「組織力」を総合評価)
ファーストステージの競技に対する評価を行う。「ファーストステージの確定ポイント」、「リスタートの回数」、「各種フラグの回数」により、技術力、組織力をポイント化する。同時にプレゼンテーションによりコンセプトを分かりやすくアピールできたかを評価する。
- ヒヤリング調査(主に「技術力」,「組織力」を評価)
技術評価委員がファーストステージ終了後にヒヤリング調査を行い、「チームマネジメント力(計画性・規定適合性・実現する機能の具体性)」、「ロボット製作の技術力」の観点からポイント化する。ヒヤリング調査ではファーストステージの競技からだけでは評価できない側面を評価する。
4.レスキュー工学大賞候補チームと順位の公表
レスキューロボットコンテスト実行委員会は、セカンドステージ終了後、ファイナルステージに出場が決定した8チームをレスキュー工学大賞候補チームとし、上記ポイントの合計の上位順にチーム名を公表する。
5.レスキュー工学大賞の決定
レスキューロボットコンテスト実行委員長(以下、実行委員長)、審査員のうちレスキューおよびロボットに関連する分野の有識者、技術評価委員長および実行委員長が依頼した特別審査員等によって構成されるレスキュー工学大賞選考委員会が、レスキュー工学大賞候補チームの選出に用いられたポイントをベースに、「ファイナルステージの確定ポイント」、「リスタートの回数」、「各種フラグの回数」,ファイナルステージでの審査員ポイントの素点を加味して総合的に評価し、レスキュー工学大賞候補チームを実行委員長に推薦する。実行委員長はその推薦を考慮して、レスキューロボットコンテスト表彰委員会においてレスキュー工学大賞を決定する。
以上のように、レスキュー工学大賞は必ずしも競技での確定ポイントが最も高いチームに授与されるわけではなく、書類選考の段階からファイナルステージまでのチームの活動をレスキュー工学の観点から総合的に判断して決定される。
以上