京都大学チーム
かまいたち
京都大学機械研究会
 

 



.ロボットの紹介とうんちく

1号機:雷信(らいしん)

前についているアームにより、ダミーの上にかぶさっている瓦礫を除去する。
時によりそのままダミーを救助・搬送する。
車輪は左右に一つずつ、DCモータに直結され、左右独立に駆動する(各機共通)。
アームは根元と指先の2自由度で、モータからワイヤによって引っ張られて動く。
CCDカメラはアームの指先を向けて固定されている。

アームの動きが良く、合計3体のダミーを救出、搬送に成功。

(上…上からの全体像)
(下…アーム指先部分)

 
2号機:十郎(じゅうろう)

前についている板を振り上げることで、道にある瓦礫を除去する。
板は強力なモータに直結されていて、前方の瓦礫の下に差し込み横方向に放り投げる。
CCDカメラはサーボにより上下方向に動く。

1号機・雷信をアシストしたが、あまり目立たず。

(正面から)
 
3号機:かがり(かがり)

前のアームにより、ダミーを両側から挟み込んで救助、搬送。
挟み込み部分にはスポンジを入れている。
アームの腕はモータにより上下に動く。

本番では、原因不明のトラブルにより暴走・故障。満足な成果を上げることが出来なかった。

(左前方から)
 


2.メンバーの役割分担と紹介


 
キャプテン&バードアイビュア
…西村一樹(にしむらいちじゅ)
即席メンバーその一。操縦が苦手というのでカメラを手に取ることに。
人数不足からキャプテンも兼ねることとなった。

プレゼンター…河野明徳(こうのあきのり)
2号機・3号機の機構部分製作、プレゼンテーション、大会の実行委員などさまざまな仕事を担当。
大会時は京大機械研会長であった。

オペレータ

1号機:勝井宏充(かついひろみつ)
1号機の機構部分を担当。学業とバイトに忙しくてなかなか作業に現れず、皆をヤキモキさせた。
加工精度は一級品。

2号機:矢船資洋(やふねもとひろ)
即席メンバーその二。ルールを知ったのは前日、CCDカメラを通した映像を見たのは当日である。
何でもこなす人。

3:杉田弘晃(すぎたひろあき)
即席メンバーその三。とは言っても当日はいろいろ雑務をこなす行動力のある人である。
某ロボコンでは賞ももらっている。

(左3番目から)矢船、西村、勝井、杉田、河野
 

チームの参加形態…

京大機械研究会は大学サークルの一つで、ロボットコンテスト等に精力的に参加している。実行委員長の大須賀先生の勧めにより参加。

そのメンバーは、上で紹介した河野・勝井と、4回生の河原宏昭(かわらひろあき)である(すべての電気回路担当)。大学院入試のため本番は欠場。

事務処理等は芳賀匠平(はがしょうへい)と河野。

 


3.アイデアの構想時期と製作期間


 
3〜4月

当初は、瓦礫撤去・ダミー救助・ダミー搬送の各行程をそれぞれ一つのマシンで行なうというアイデアだった。3体が力を合わせるということで、チーム名を「かまいたち」に決める。

5月

G・W明けから本格的に製作開始。だが他のロボコンのため、機構部門は河野1人、電気部門は河原1人の作業が続く。

6〜7月

足回りのモータを注文したが大幅に遅れ、7月初旬の試走会には間に合わなかった。
仕方なく足回りはラジコンキットを使用したが散々だった。この時点では、足回りを除いて2号機、3号機の形は見えていたが、1号機は形すらなかった。7月末にすべての電気回路はほぼ完成。遅れたモータを付けて試運転をする。

8月

突貫作業が連日続く。3号機を全て作り変える。2号機を改良する。1号機が出来たのは大会2日前の夜遅くである。


試走会段階での十郎(上)、かがり(下)。

 


4.製作場所と練習場所

 
製作場所…

機構部分は、大学構内のとある場所にて製作。ボール盤や金鋸がある。
電気回路関連は担当者の下宿にて製作。

練習場所…

適当な広間だが、本格的に動かしたのは会場入りしてからである。

作業中

 


5.資料


京大機械研究会ウェブサイト
http://www02.so-net.ne.jp/~sakura_s/kikai/



6.技術情報

制御…

今回はマイコンは使用していない。人間が操作できると言う事もあるが、PLDの類を買ったので使ってみたかったのだろう。

素材…

材料は基本的にアルミである。その他の材料も、モーターや回路等を除いてはホームセンターで購入したものである。